【特集!ブランド黒毛和牛】世界の「鹿児島黒牛」美味しさの秘密に迫る
黒毛和牛と言えば、但馬牛をの血を引く日本三大和牛(神戸牛、松阪牛、米沢牛または近江牛の3銘柄)が有名です。鹿児島黒牛も日本三大和牛と同じ「但馬牛」の血を引く黒毛和牛で、とろけるような食感と、繊細ながらもしっかりとした肉と脂の旨みが特徴です。今回は、「鹿児島黒牛」の美味しさの秘密に迫ります。
ブランド黒毛和牛 鹿児島黒牛が「全国和牛能力共進会」で総合優勝(2017年大会)
鹿児島県が世界に誇るブランド牛「鹿児島黒牛」は、2017年9月に宮城県で開催された「第11回全国和牛能力共進会」において、団体総合優勝を獲得して日本一に輝きました。
「全国和牛能力共進会」とは、5年に一度行われる「和牛のオリンピック」とも称される、地区予選を勝ち抜いた全国の優秀な和牛の中から牛の優秀性を競う大会です。2017年の宮城大会には全国から513頭の優秀な和牛が集められ、 鹿児島県からは予選を通過した30頭が出場しました。受賞した成績が示すとおり、「鹿児島黒牛」の 生産・肥育技術は日本の最高水準です。その証拠に肉質最高ランクの5等級の出現率は全体の4割を超えています。
ブランド黒毛和牛 世界に誇る「鹿児島黒牛」の歴史とは
「和牛」という言葉をご存知でしょうか?和牛とは、肉用牛4つの品種(黒毛和種(黒毛和牛)・褐色和種・日本短角種・無角和種)を総称した呼び名です。
日本で育てられている「和牛」の95%が「黒毛和種」という品種です。鹿児島県は、その「黒毛和種」の生産量が日本一多く、全国の約17%(2020年3月現在)を占めています。
優れた肉用牛を育てるには、次の3つの要件が大切です。
- ストレスの少ない環境で飼育すること
- バランスのとれた美味しい餌を与えること
- 優れた血統
鹿児島県では全国に先駆けて1900年(明治33年)に畜産試験場を設立しました。その頃すでに鹿児島の地には、幕末の頃には飼われていた在来種(羽島牛・加世田牛・種子島牛)がいました。それらの在来種に鳥取牛(大きな体が特徴)と、但馬牛(抜群の肉質)の良質な血統を取り入れるなど改良が重ねられてきました。そして、1986年(昭和61年)に鹿児島黒牛黒豚銘柄販売促進協議会が発足して「鹿児島黒牛」というブランドが誕生しました。「鹿児島黒牛」というブランド名は、1997年(平成9年)に商標登録されています。
現在も「鹿児島黒牛」は、上記3つの要件について日々改良を重ねながら、さらに質の高い肉牛の飼育をしています。
ブランド黒毛和牛 鹿児島黒牛の厳格な管理システム
2003年(平成15))6月に制定された牛トレーサビリティ法(※)に基づき、国内で生産・飼育される全ての牛に10桁の番号「個体識別番号」が付与されるようになりました。牛一頭一頭に違う番号が付けられており、専用のWEBサイトでは「出生地」「肥育者名」などの情報が確認できます。
※牛トレーサビリティ法とは、BSEのまん延防止措置の的確な実施や個体識別情報の提供の促進などを目的とする法律です。
ブランド黒毛和牛 鹿児島黒牛はバーベキューが最適
鹿児島黒牛のまろやかなコクとうま味を一番引き出せるのは、バーベキューです。
焼き方のコツは、焼きすぎに注意して両面を「さっと焼く」ことです。焼きすぎると、お肉の中にある旨味が詰まったサシ(脂)も溶け落ちてしまうので、注意が必要です。
ブランド黒毛和牛 鹿児島黒牛を食べたい!
「鹿児島黒牛」は「販売指定店制度」を設けています。販売指定店制度とは、「鹿児島黒牛」という名前で販売することが認定された店舗のことです。販売指定店の7割以上は西日本(近畿、中国・四国地方、九州)にあり、関東のスーパーでは滅多にお目にかかることがないブランド牛です。
鹿児島県、福岡県博多市や大阪市中央区心斎橋、東京都中央区銀座にある「華蓮(かれん)」というお店では、「鹿児島黒牛」を使ったしゃぶしゃぶ、せいろ蒸し、ステーキなどをお召し上がりいただけます。
記念日や誕生日など、特別な日のお祝いを中心に、お取り寄せでのご注文も多くいただいております。